オートバックスセブン アニュアルレポート2014

特集クルマ社会のインフラを目指して

お客様により近く、楽しく、便利に。クルマ社会の変化を見据え、地域に根ざした存在へ

オートバックスは、変化するクルマ社会のなかで、いつもお客様の身近にあって、カーライフに関わる“すべて”にワンストップでお応えし、利便性と安心、楽しさを提供する店舗づくりを進めています。 また、地域の雇用を担う存在として、人材の育成に力を入れるとともに、環境への配慮や地域社会に貢献する活動を通じて皆様から支持、信頼される「クルマ社会のインフラ」を目指していきます。

環境への負荷を削減するために

自動車に関わる事業に携わる企業として、事業活動における環境負荷低減を継続するとともに、商品・サービスを通じた環境への貢献を通じて、持続的なクルマ社会の発展に貢献していきます。

オートバックスセブン 環境方針

オートバックスセブンはカー用品、車検整備、車販売の事業活動を推進する上で、環境の保全に配慮した活動を目指します。

  1. オートバックスセブンにおける事業活動の環境に与える影響を把握し、目的、目標、計画を定め、環境保全活動の継続的な改善を図ります。
  2. 環境に係わる法規制及びその他の要求事項を順守します。
  3. オートバックスセブンにおける事業活動が与える環境影響の中で、特に以下の項目について優先的に取組みます。
    1. 省エネルギーの推進と温室効果ガス排出量の削減
    2. 廃棄物の排出量の削減と3Rの推進
    3. 環境に配慮した商品の購入
    4. 環境に配慮した商品、サービスメニューの開発および店舗での販売促進
  4. 環境汚染の予防に努めます。
  5. オートバックスセブン全ての人に、環境や社会問題に自発的に取り組むように教育と啓発を行い、人と車と環境が調和した持続可能な社会を目指します。

環境保全活動の目標と実績

分野 当期の目標 当期の主な取り組み実績 来期の計画
環境マネジメントシステム導入拡大 全国の主要拠点でのISO14001認証取得 中部拠点認証取得により全国8拠点で取得 西日本ロジスティクスセンターへの導入、ISO14001認証取得
省エネルギー推進と
温室効果ガスの削減
電力使用量の削減
(CO2排出量の削減)
全拠点:前期比3%減 省エネルギーのための各種活動プログラムの徹底により、前期比5.6%削減 2013年3月期比5%削減
※一部拠点除く
ガソリン使用量の削減 全拠点:前期比3%燃費向上 エコカー導入、社有車毎の運行状況によるエコドライブ推進により、前期比6.0%向上 2013年3月期比燃費5%向上
※一部拠点除く
省資源の取り組み 廃棄物の削減 全拠点:埋立ゴミ発生量
前期比1%削減
種類毎の分別ルール徹底により、 前期比17.8%削減 全拠点:埋立ゴミ発生量
2014年3月期比1%削減
コピー用紙使用量の削減 全拠点:前期比5%削減 配布資料のデータ化、タブレット端末活用により、前期比9.8%削減 2014年3月期比2%削減
※一部拠点除く
段ボール使用量の削減 西日本ロジスティックスセンター:
2012年3月期比28%削減
配送時のオリコン利用、適正サイズでの段ボール利用により、2012年3月期比42%削減 西日本ロジスティックスセンター:
2012年3月期比29%削減
環境に配慮した商品の 購入 事務用品のグリーン購入 全拠点:グリーン購入比率66.7%以上 当社規定ガイドラインに沿ったグリーン購入促進により、グリーン購入比率86.5% グリーン購入比率75%以上
環境コミュニケーション 従業員への環境教育、活動プログラム周知 教育資料回覧、各拠点・部門単位でのPRにより周知を実施 取組みの継続
地域環境美化への貢献 近隣清掃活動実施 全拠点:年間実施計画90%以上実施 年間実施計画を上回り達成 全拠点:全社員参加

環境管理責任者の声

山田 義治 総務部 部長

事業活動を通じて、豊かなクルマ社会を創造する――それがオートバックスセブンの使命です。なかでも、クルマに関わる事業を行う会社であればこそ、環境保全への取り組みは不可欠であると考えています。当社グループは、環境方針に則った環境保全活動に取り組んでいます。

さらに従業員で構成された環境推進委員会が環境に関わる改善活動をリードしたり、本社における電気使用量を月ごとに従業員が集まる全体朝礼で報告するなど、従業員一人ひとりの意識向上にも努めています。

山田 義治
省エネルギー推進と温室効果ガスの削減

省エネルギー対策を策定し、CO2総排出量を削減。

当社における取り組み

当期における当社の電力使用量は前期比29.4%減の7,515千kwhとなり、CO2総排出量は、前期比20.9%減の4,787t-CO2となりました。当社グループでは、今後2~3年で実施する省エネルギー対策を策定し、業務改善・効率化によるノー残業デー実施の徹底などの各種活動プログラムを推進しています。

電力使用量とCO2排出量の推移

電力使用量とCO2排出量の推移

※オートバックスセブン本社、地方事業所、直営店舗、ロジスティクスセンターの合計

店舗における取り組み

オートバックスでは、CO2総排出量を同一規模の既存店舗と比較し3割削減することを目標として、2011年3月期に2つの実験店舗において、省エネ型空調・LED照明・太陽光発電・屋上緑化などの設備を導入しました。その結果の検証を踏まえ、新規店舗および既存店舗への導入検討を進めています。

太陽光発電パネル(オートバックス大和郡山)

太陽光発電パネル
(オートバックス大和郡山)

LED照明(オートバックス大和郡山)

LED照明
(オートバックス大和郡山)

容器包装の削減

当期における当社グループのレジ袋などの容器包装類の使用量は前期比2.5%減の214tとなりました。レジ袋の削減では、積極的にお客様への声掛けなどを行い、お客様のご理解・ご協力を得ながら進めています。また、当社PB商品のパッケージについては、順次、軽量化や材質の見直しなどを図っています。

容器包装利用量の推移

容器包装利用量の推移

廃棄物の削減・適正処理・リサイクル

店舗、オフィスで発生する紙類やプラスチック類などの一般ごみは、分別の周知を徹底し、継続的な削減を進めています。また、店舗ピットの交換作業によって発生する廃棄物は遵法性が確保された産業廃棄物業者に委託して適正に廃棄・リサイクル処理を行っています。併せて独自システムによる遵守状況の確認も行い、適正処理の確保に努めています。

廃棄物リサイクルの取り組み

  • 1.廃タイヤ
    専門業者にて細かく裁断され、主にセメント工場、製紙工場にて 熱源として利用(一部はセメント原料にも利用)
  • 2.廃オイル
    専門業者にて精製され、再生油となり、主にボイラー燃料として利用
  • 3.廃バッテリー
    専門業者にて再生鉛、再生プラスチックにリサイクルされ、 再びバッテリー製品として利用

折りたたみコンテナ活用による配送資材削減

包装資源削減のために、店舗への商品の配送に再利用可能な折りたたみコンテナを活用して廃棄される段ボールの削減に努めています。

配送用コンテナ

配送用コンテナ

事業を通じたリユースの推進

お客様が利用した自動車・パーツを買い取り、中古車・中古部品として店舗を通じて販売することにより、リユースを推進しています。

中古部品買取・販売の「オートバックスセコハン市場」

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