国内オートバックス事業商品・サービス・業態開発

新たな価値の提案に向けて

国内オートバックス事業は、これまでの商品・サービス、業態のあり方を見直し、来店客数と収益の拡大を目指します。「お客様を知る」「商品・売り方を変える」「お客様との接点を変える」具体的な施策を展開し、新しいマーケット、新しいオートバックスを創造していきます。

取締役 専務執行役員 オートバックス事業 企画総括 小山直行 常務執行役員 商品総括 佐々木勝

新商品の開発

これまでにない新たな商品カテゴリーを生み新しいマーケットを創出

「2017中期経営計画」において、当社は、ドライバー構成の変化や「コト」消費を重視するお客様の増加、技術の進化を踏まえ、既存の商品カテゴリーに捕らわれない、新たな価値の提案を進めていきます。
具体的には、ひとつは「安心・安全」に関わる商品の提案です。2016年12月にメーカーとの共同開発で発売したアクセルとブレーキの踏み間違いによる誤発進を防止する装置「ペダルの見張り番」は、 シニアドライバーを中心に順調に売上を伸ばしており、これに続く商品をラインアップしていきます。また、「クルマに関わるライフスタイル提案」として、車内のインテリアを彩るデザイン性の高い商品や、 キャンプなどのレジャー商品、車内でも家でも外出先でも使えるガジェットなど、多様なシーンの楽しさ、豊かさを提案していきます。さらに、クルマがインターネットにつながることにより、より安全な運転や、 今までにない情報や利便性を提供できる可能性が広がっています。「新しいカーエレクトロニクス、IoT関連」として、こうした体験を提供する機器やサービスの分野を開拓していく考えです。
売場においても、こうした商品の利用シーンをイメージできるディスプレイを増やし、体験型のイベントも組み合わせ、お客様への価値の訴求にも注力していきます。

日本初となるクルマに関わるライフスタイルブランド「JACK&MARIE」

当社は、クルマに関わるライフスタイルブランド「JACK&MARIE」を立ち上げました。自然志向や体験を重視する人々の増加を背景に、キャンプやアウトドア、サーフィン、DIYなどが注目を集めています。 こうしたシーンではクルマの利用が多い一方で、クルマに関わる本格的なライフスタイルショップはなく、潜在的なニーズがあると考えています。 2017年6月からファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」で商品販売を開始し、今後、最先端のショップがテナントとしてある人気の商業施設への店舗出店を進めていく予定です。 そして、「JACK&MARIE」から派生したセカンドブランド「JKM」「GORDON MILLER」などの商品を既存業態へ導入し、オートバックス店舗の魅力度の向上に寄与させていきます。

新カテゴリーの創出による新たなマーケットの開拓

新カテゴリーの創出
JACK&MARIE GO FOR A RIDE

JACKとMARIEがこよなく愛する「Café×Nature×Car life」をキーコンセプトに掲げ、アウトドアライフを楽しむ方へ、心踊るシーンを提案します。

お客様起点のマーケティング

お客様の声を収集・分析し、販促施策やサービス品質の改善に活用

「お客様を知る」取り組みの一環として、店舗に対するお客様の声を、レシートのバーコードからアンケート形式で収集する「カスタマーボイスプログラム」を2015年10月から運用しています。 店舗ごとに意見を蓄積し、顧客満足度を点数で表示する仕組みで、接客態度、商品、サービス、施設に関する具体的な声に対し、各店で改善を図ります。また、蓄積したお客様の意見を分析し、商品開発などに役立てていきます。

CCCマーケティングと合弁会社を設立。両社の顧客基盤を活かし市場を開拓

来店客数の拡大に向け、CCCマーケティング(株)と合弁で、2017年3月、子会社「ABTマーケティング」を設立しました。オートバックス会員1,500万人とCCCグループのTポイント会員約6,000万人のデータを合わせて分析し、年齢、性別、居住地域、車種、購買に関する傾向などから、最適な販促手段を導きます。これにより、従来オートバックスのご利用のないお客様にも、効率的なアプローチが可能となります。

車検、車買取の強化

安定的な収益の獲得に向けサービスの利便性・付加価値の向上

法律で定期的な実施が義務付けられている車検は、お客様にとって時間と費用の両面で負担感が高く、利便性と安心を切り口にサービスの拡充を進めています。利便性の面では、WEB・電話予約の強化に加え、「15分受入点検」として、車検に必要な整備項目を効率よく実施し、お客様に車検後の整備計画を提案し、利便性向上を図ります。安心面では、2016年7月、車検を受けたオートバックス会員のお客様の車両を対象に、タイヤ・窓ガラス・バンパーの3ヵ所の損傷に対し、一定額の補償を1年間無償で提供する業界初の「安心3つ星補償」を開始。整備箇所の保証や10のメンテナンスメニューが無料となる「メンテナンス会員」費用の2年間無料化とあわせ、「車検後も続く安心」で競合と差別化しています。
また、成長を続ける車買取は、一層の拡大と利益率の向上に向け、店舗での買取査定のさらなる強化に加え、テレビCMの継続実施によるお客様の認知度向上を図ります。また、新規事業として進める「車買取専門店」の買取車両のオートバックス店舗での販売などを進めていきます。

新業態の開発

ライフスタイル提案型の店舗への改装に加え機能を特化したローコスト店舗を出店

現在、オートバックスが目指す「プロフェッショナル&フレンドリー」を具現化するための出店を進めています。 まず、既存のオートバックス店舗を改装し、2017年6月に「オートバックスガレージ府中(東京都)」を実験店としてオープンしました。 従来のカー用品の品ぞろえを大幅に抑え、カフェをイメージした内装空間のなかで、「Go Out(お出かけ)」「インテリア&フレグランス」「スマート&セーフティ」「ガジェット&サウンド」などをテーマに、お客様が楽しさや豊かさを自然と感じられるようにしています。 さらにクルマに詳しくないお客様に対して、例えばタイヤなど「具体的にどのメーカーの、どのサイズのものを、いつ交換すればよいか」を事前にご相談させていただいた上で、必要な時期にご案内するという接客スタイルを行っています。
一方で、地域のお客様のニーズにあわせ、商品やサービスを絞り込みローコストで運営できる新業態を出店していきます。 2017年2月に初出店した新業態「Smart+1(大阪府茨木市)」は、手洗い洗車を入り口に車のメンテナンスをサポートする完全会員制の店舗で、予約を入れて洗車やメンテナンスはプロにまかせ、待ち時間を併設のカフェで過ごす気軽さ、快適さを提案しています。 ほかにも「予約専門オートバックス」「ガソリンスタンド併設型店舗」「車検デポ(車検の見積・予約専門店)」の出店を進めていきます。
Eコマースについては、アプリの改善やショッピングサイト「AUTOBACS.COM」を、わかりやすく、買いやすいサイトへリニューアルするとともに、店舗での予約・取り付けサービスとの連携を強化して、オムニチャネル化を進めていきます。

新業態とEコマースによるお客様接点の拡大

既存業態 新業態1 ライフスタイル提案型 新業態2 特性の商品・サービスを提供(ローコスト運営) Eコマースサイトリニューアル(オムニチャネルの強化)

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