国内オートバックス事業店舗運営

店舗収益基盤の再生に向けて

私たちはFC本部の営業統括責任者として、全国12ある営業部を率いて、FC加盟法人81社(店舗子会社18社を含む)とともに、新たな施策の実行と店舗の収益力改善に取り組みます。近年改善が見られた店舗における粗利向上策をベースに、個店ごとの地域特性や課題を踏まえた支援を展開し、強固な収益基盤を築いていきます。

取締役 常務執行役員 西日本営業統括 熊倉栄一 常務執行役員 東日本営業統括 藤原伸一

新たなオートバックスに向けて

メンテナンスを軸にしたモデルを基盤に新たな商品・サービスを提供

店舗における収益の基本は、タイヤ・オイル・バッテリーなどの消耗品や洗車用品・車内アクセサリーなどのカー用品の販売と、車検・整備などのメンテナンスを軸としたさまざまなピットサービスの提供です。 現在オートバックスチェンでは、これらに加えてお客様にライフスタイル提案ができる商品や安心・安全に関わる商品などを売場で展開していくとともに、お客様がより便利だと感じていただけるような商品やサービスなどの提供の仕方を変えていこうとしています。 私たち店舗の運営と指導を行う担当としては、全国600店舗において、エリアごとの特性を踏まえた上で、この方針に沿って売場の整備や人員体制の強化を図り、 お客様に店舗をご利用いただいた際、「オートバックスは便利だ、利用して良かった」と思っていただけるようにしていくことが最大の使命です。 お客様にとって「プロフェッショナル」で「フレンドリー」な店舗・スタッフとなり、繰り返し店舗に足を運んでいただける関係の構築を目指していきます。

店舗収益力の改善に向けた取り組み

顧客満足と効率性を高める店舗オペレーションの改善を推進

基本的な売場作りと人員体制に加え、新たな商品・サービスを提供していくためには、店舗におけるオペレーションの見直しが不可欠です。 現状の店舗において、お客様との接点を増やす店舗オペレーション改善の取り組みを推進しています。 具体的には、店舗入口の視認性のよい場所にご案内カウンターを設け、来店されたお客様のご要望に適切に対応するとともに、ご案内カウンターに常駐するスタッフが店内各売場の人員配置や、接客以外の事務処理などの業務をコントロールします。 また、商品の取り付けや交換作業を行うピットにおいても、スタッフの人員配置の見直しや、タイムロスのない入出庫などにより、より精度の高い時間管理を行うことで、作業効率の向上によるお客様の作業待ち時間の削減に努めています。 このように、より顧客満足を高めるべく、お客様へのご対応を最優先とした店舗オペレーションを推進しています。

車検、車買取の強化、在庫管理の徹底で収益力を強化

着実に利益が創出できる体質に転換していくために、「車検、車買取・販売の収益性向上」「在庫管理の徹底による粗利向上」に注力していく方針です。 車検については、お客様の利便性と実施件数の拡大を両立する「15分受入点検」が実施店舗で成果が出ており、今後さらに導入店舗を拡大していきます。 車買取・販売では、収益性向上の鍵が個人のお客様からの車両買取にあるため、集客や査定スタッフの育成支援に加え、商談の進捗管理が容易になる新システムの導入などを進めていきます。 在庫管理については、店舗子会社を中心に進めてきた在庫適正化の成果をFC加盟法人を含めた全店に展開していきます。 ほかにも「販売促進の効率化」や「経費の削減」など、コスト削減を徹底し収益力を高めていきます。

車検実施台数 車買取・販売台数

ケースで見る店舗収益力強化の取り組み

CASE 在庫最適化

在庫管理の徹底で、在庫回転率・粗利率を改善

在庫適正化とは、不動在庫、過剰在庫を削減することで売場の鮮度を向上させる取り組みで、在庫回転率の高い商品の在庫を増やし、逆に在庫回転率の低い商品の在庫量を減らすことで、粗利率の改善を図っていくものです。
具体的には、不動・不動予備群在庫、過剰在庫を削減した上で、在庫回転率による評価に基づき、商品ごとに発注数量を見直し、検証・改善を進めました。その結果、在庫圧縮が進むとともに、売上の水準を維持し、粗利率を改善しました。
この取り組みは、2017年3月期までの2年間で店舗子会社の先行店舗で進めてきました。今後、2018年3月期より子会社全店へ導入するとともに、連結グループ外のFC加盟法人店舗へ展開していきます。

<子会社先行取組店舗の改善状況の例>

在庫削減率

2017年3月期
前期比
-16.4%

在庫回転率

2017年3月期
前期比
+0.15回転

カー用品(物販)粗利額

2017年3月期
前期比
+4.2%

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